映画

【ネタバレ無しレビュー】スワロウテイル(監督:岩井俊二)を見た感想

あらすじ

“円”が世界で一番強かった時代。一攫千金を求めて日本にやってきた外国人達は、街を”円都(イェン・タウン)”と呼び、日本人達は住み着いた違法労働者達を”円盗(イェン・タウン)”と呼んで卑しんだ。そんな円都に住む、円盗たちの物語である。Wikipediaより

感想

「リリイシュシュのすべて」で岩井俊二監督が好きになり、観てみました。

舞台は、人種が入り混じるスラム街「円都」。中国語、韓国語、英語が入り混じる奇妙な言語が斬新で面白かったです。混沌とした街です。リアリティがあるけど非日常的、非日常的なのにリアリティがある。よく分からない表現だけど、そんな世界。

公開が1996年ということなので、今から20年以上前の作品になります。そうとは思えないほど、前衛的で色褪せない作品でした。

外国人労働者、ドラッグなどそれぞれのテーマは重いのですが、ストーリー全体としては比較的分かりやすいものでした(148分もあるけど)何かの深い意味や主張を伝える作品というよりは、美に重点を置いた作品なのでしょうか。光と影が曇りがかった映像登場人物の刹那的な生き方など、突き刺さるような美しさがあります。だから、どんな映画よりも印象深く心に刻まれる。

そして、YEN TOWN BAND(イェンタウンバンド)。映画を観終わった後も、Charaの歌声が残ります。切なく虚ろな「円都」の世界観にマッチしています。このバンドの存在、美しい歌声がアングラな世界での良いアクセントになっています。

映画を見る前に聞くのと、後に聞くのはまた意味が変わってくるので、これから映画を見る予定の人は一度聞いてみてはどうでしょうか。一応、おすすめの2曲を貼っておきます。

『Swallowtail Butterfly』。CM曲にもなっているので有名です。

『Sunday Park』。好きな曲です。ベースの入りが良い。

ちなみに、「スワロウテイルバタフライ」は、アマゾンプライムビデオで無料で観れました(2018年11月時点)。未加入の人は、30日間の無料トライアル期間だけでも登録しておけば見れるので是非どうぞ。